2015.5.29
〜瑞牆山十一面岩正面壁ベルジュエール〜
クライミングを始めた時の目標ルートを遂に登る

十一面岩正面壁
場所
>山梨県北杜市須玉町小尾

駐車場・登山口
みずがき山自然公園の駐車場(無料)

参考資料
今回のグレードは「瑞牆 クライミングガイド」を参考にしました。(下降路は詳しいです)

登山行程
0546みずがき山自然公園-0700登攀開始-1300山頂-1430取りつき-1510みずがき山自然公園

なぜこの山?
I君と海金剛スーパーレインを登った時に、次はベルジュエールへ行こうと言っていたけど、当日になりました。



<過去の瑞牆山の山行>
5回目(2013.9.23)調和の幻想(5P, 5.10aNP)
4回目(2012.7.28)ワニワニワニ5.11bトータルリコール5.10bネコの手5.10a
3回目(2011.7.3)レーザーズエッジ10c/d×、トラバンド5.9×、トータルリコール5.10b×
2回目(2011.4.30):ネコの手5.10a×
2回目(2011.4.29):おしん5.8NP、天道虫5.7NP、寒々ルート(3P, 5.7NP)
1回目(2009.10.4)大ヤスリ岩ハイピークルート(4P, 5.9/A1)オールリード





登山口までの移動・登山記録
前夜発でみずがき山自然公園にやってきました。

写真の十一面岩の山頂を目指すルートの一つが、「一番簡単な」ベルジュエール。

でも、一番簡単でも5.11bです。
十一面岩末端壁を通過し、一時間程で正面壁に着きます。
7時丁度に登り始めます。

「1P目(5.11b)」はうりうリード。

写真の場所が核心部でここにグレードがついている感じです。

無理やりオンサイトなんか狙うつもりはないので、核心部だけA0を使いました。

(I君撮影)
まあ、ゴールデンウィークに瑞浪で登ったので、花崗岩はそんな嫌な印象はありません。
「2P目(5.10aNP+B)」はI君リード。

写真のスラブが嫌な感じです。
今回は一貫して、リードは空身で登り、フォローが全部荷物を背負うというスタイルで登りました。

通常はリードの方がつらいけど、今回は一貫してフォローのがつらいという、摩訶不思議な現象が起きていました。

写真は上の写真を左に巻いた直上するところ。

(I君撮影)
「3P目(5.7NP)」はうりうリード。

どおってことのないルートです。

(I君撮影)
通常はここで切るようだけど、なるべくロープを伸ばすことにしました。

(写真はフォローのI君が撮影)
途中の木でピッチを切りました。

理由は次の写真で説明します。

(I君撮影)
ここから見上げた写真だけど、てっきり右のダブルクラックを登るものと思って、その下に確保支点がなさそうなので、ここがよいと判断しました。

でも実際は左壁を登ることはこの時は知りませんでした。

(I君撮影)
左壁にはこのようなクラックが走っており、ここを登ります。

(I君撮影)
「4P目(5.9NP)」はI君リード。

これは、ワイドハンド〜フィンガーの快適なクラックでした。

(I君撮影)
これは有名な大フレークですね。

そこの取りつきで1キャメ(自分のもの)を落とすという失態を冒す。

(I君撮影)
「5P目(5.10aNP)」はうりうリード。

最初はレイバックかな?と思ったけど、オフィズス登りからレイバックに切り替えて登った。

(I君撮影)
非常に面白いピッチでオンサイト。

これぐらいのトラッドなら登れる自信がついたのは、進歩したなと感じました。
「6P目(5.8NP)」はI君リード。

何も見えなかったけど、すいすい登る。
ここはプロテクションがとれないチムニーだけど、荷物をぶら下げて登るときつい。
これが抜けたところ。

(I君撮影)



「7P目(歩き)」はコンテ。



「8P目(5.10bNP)」はI君リード。

最初はチムニーチックなものを登る。
続いてスラブ。

(I君撮影)
ここからが核心部。

左に抜けるところが一番の核心だけど、荷物を背負っていたからなのか分からなかったけど、むずかったね。

(I君撮影)
ここが終了点。

(I君撮影)
ここからは、これだけ登ればゴールです。

(I君撮影)
「9P目(III級NP)」はうりうリード。

まあ、歩きです。
「10P目(5.8NP)」はうりうリード。

ここが核心部でもあるけど、終了点直前のなんてことのないスラブの方が嫌らしかった。

(I君撮影)
終了点から撮る。
ここが山頂です。
I君に撮ってもらった写真。

最初、このルートは重いかな?と思ったけど、だいぶ登れるようになったので十分楽しめました。
ここが山頂。
瑞牆本峰方面。
みずがき自然公園方面。

いい景色です。
下山は、最終ピッチ1P分を懸垂下降で降りた後は、歩きです。

ここは懸垂下降でおりるか、歩いておりるか、微妙な場所。

歩いておりました。
ここをくぐった後は、フィックスロープでおりて、取りつきに着きます。
十一面岩正面壁を振り返る。

遂にここを登れるまで上達したのだなと感じました。
実は夕方に家に到着したので、夕食は家族と一緒に食べました。

この重たい荷物は、息子に運んでもらいました。

この日の結果
<ベルジュエール(10P, 5.11b)>
1P目(5.11b):A0
2P目(5.10aNP+B):フォロー
3P目(5.7NP):オンサイト
4P目(5.9NP):フォロー
5P目(5.10aNP):オンサイト
6P目(5.8NP):フォロー
7P目(歩き):コンテ
8P目(5.10bNP):フォロー
9P目(III級NP):オンサイト
10P目(5.8NP):オンサイト

今回登山で学んだこと
・時期は日が長いゴールデンウィーク付近がベスト。
・レベルにもよるが、4キャメ以下1〜2セット。6キャメは持って行っていいけど、あまり意味がない印象。

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