2010.5.15 〜三ツ峠クライミング〜
北岳バットレスを意識した気合の12ピッチ!!(4ピッチ分はさえないが)
大根おろし
|
場所
山梨県富士河口湖町三ツ峠山屏風岩
駐車場・登山口
山梨県富士河口湖町三ツ峠登山口(無料)
参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。
|
登山行程
0542駐車場-0634四季楽園-0650頃リーダーピッチ-0740頃草溝ルート-0925/1015頃頃天狗の踊り場付近-1200頃地蔵ルート右-1314/1542亀ルート
なぜこの山?
今回は榊原さん、Mさん、学生のMr.Mと、北岳バットレス(ピラミッドフェース〜中央稜継続)を意識した10ピッチ以上を登ることが目標。うりうはMr.Mと組む。
<過去の三ツ峠の山行>
七回目(2010.4.18):中央カンテ、地蔵ルート左右
六回目(2009.10.17):亀ルート(途中までの3P, IV+)、一般ルート左(IV+)→クーロワール(V)、エイド練習
五回目(2009.9.6):一般ルート右→T字クラック→No.15クラック→No.18クラック→山頂、エイド練習
四回目(2009.7.11):亀ルート(途中までの3P, IV+)、逆V字ハングルート(途中までの2P, A1/IV)
三回目(2009.7.4):主として人工登攀練習
二回目(2009.6.27):中央カンテ(4P, IV+)、地蔵左ルート(V-)
一回目(2008.7.27):初めてのクライミング(五回目と同じルート)
※うりうが写っている写真はMr.Mが撮影。
登山口までの移動・登山記録
早朝3時45分に出発。いつものように河口湖ICで下り、三ツ峠登山口駐車場へ向かう。
 |
三ツ峠登山口駐車場に到着。
榊原さんとMさんは先に出発しているようです。
|
 |
本日はちょっと寒い。
事実、霜柱も出てます。
|
 |
梅の花?
|
 |
駐車場から51分で四季楽園に到着。
さて、いつものように「白クマ」を探す。
|
 |
今日は小屋の中かな?
|
 |
おっ、いましたいました。
それだけですが。
|
 |
屏風岩。
まだ6時半過ぎなので、誰も・・・
|
 |
左フェース付近に人影が・・・
榊原さんとMさんですね。
|
我々も気合入れて屏風岩へ向かいましょう。
今回は適当にルートを選び、10ピッチ以上ガンガン登るぞ〜。
 |
1ピッチ目は
リーダーピッチ(IV+級、初)
をMr.Mリード。
「IV+級」とトポには書いてあるが、なんか簡単そう。
|
 |
登ってみると、実感はIII+級程度。
ただ、岩がとても冷たく、
次のクーロワール(V級)はや〜めた。
(↑本番ではこんなこと言ってられません)
|
 |
榊原さん・Mさん組は、中央カンテを登っているようです。
|
 |
・・・という訳で撤退し、日の当たる草溝ルートへ。
|
 |
2ピッチ目は
草溝ルート
(IV+級、初)
をうりうリード。
とても暖かくて、こちらにして正解。
(↑本番ではこんなこと言ってられません)
|
 |
草溝ルートはもともとIV級であるが、うりうは左のクラックを使わずフェースを登ったので、IV級とは思えない難しさ。
あとで調べてみると、フェースを使うとIV+級でした。
|
 |
ここが本来の草溝ルートの核心部。
岩が滑りやすく、スメアさせたところ、滑った(がフォールしなかった)。
|
 |
折角なので、カムなんか使ったりする。
|
 |
はい、ゴールしました。
同じIV+級でも、リーダーピッチよりも千倍難しかったぞ。
|
 |
ビレイの基本はよく見渡せるように。
|
 |
どうぞ登ってください。
|
 |
Mr.Mがフォローで登る。
|
 |
草溝ルートから先は、トポを読んでいないので分からない。
Mr.Mに偵察をしてもらったら、なんとなく登れそうな感じらしい。
|
 |
この謎のルートを登ることに。
あとで調べてみると・・・
3ピッチ目は第一クラック(IV+級、初)
をMr.Mリード。
写真付近が核心部。
|
 |
途中でMr.Mが撮影。
|
 |
ナイス、クリア。
|
 |
うりうも登り、下を撮る。
多彩な登り方ができる楽しいクラックでした。
|
 |
さらに上はこんな感じで、とりあえず天狗の踊り場へ抜けてみることに。
あとで調べてみると・・・
4ピッチ目は
無名ルート(II〜III級、一部再登)
をうりうリード。
|
 |
終了点から下を撮る。
ただの階段です。
|
 |
5ピッチ目は
無名ルート(II〜III級、一部再登)
をMr.Mリード。
一応、写真の部分が核心部でIII級。
|
 |
天狗の踊り場に到着。
南方面の富士山がとてもきれいに見えます。
|
 |
東方面。
|
 |
南東方面。
奥の湖は山中湖。
|
 |
西方面。
奥には南アルプス。
|
 |
南アルプスの拡大。
|
 |
これが大根おろしかな?
|
 |
ロワーダウンで下りる。
|
 |
ここのフェースをトップロープで10m程度登ってみる。
|
 |
簡単に到着。
あとで調べてみると・・・
6ピッチ目は紅葉おろしの上部(IV級程度、初)でした。
|
 |
なんとなく、これが「大根おろし」で間違いはない。
という訳で・・・
7ピッチ目は大根おろし(V+級、初)をトップロープで登る。
最初はMr.M。
|
 |
取り付きにやってきました。
壁はかなり立っていますが、ホールドは多彩です。
|
 |
登ってみると・・・
全然簡単の5.8程度。
ボルトがあればリードも全然できる。
|
 |
拍子抜けの大根おろしの後は、最初の取り付きに懸垂下降で戻ることに。
|
 |
懸垂下降一回目。
アンカーは紅葉おろしの終了点。
ロープは投げずに、持って下りました。
|
 |
続いてMr.M。
|
 |
第三バンドに到着。
|
 |
ここは4ピッチ目の終了点の横。
ロープが絡まってしまいましたね。
|
 |
ここから二回目の懸垂下降。
アンカーは木にリングボルトがくくりつけられていました。
|
 |
第一バンドに到着。
ここもロープは投げませんでした。
|
 |
第一バンド付近は講習会の人達が多数。
ここから、取り付きへ戻る。
|
 |
ワンブレークを入れ、亀ルート登ろうとするが・・・
渋滞中なので・・・
※Photo by Sakakibara
|
 |
空くまで地蔵ルート右(V級)へいっちゃいますか。
今までこのルートをリードをしている人を見たことがないが・・・
8ピッチ目は地蔵ルート右(V級、再登)をうりうがリードしちゃいますよ。
(もちろん、左の凹角に逃げずにフェースを直登です)
核心部はグランドフォール危険大の下部と、やばいボルトの最上部です。
|
 |
最上部は一度クライムダウンで仕切り直ししたが、レッドポイント。
やばいボルトの5.9〜5.10aでした。
めずらしいようなので、ギャラリーもいました。
アドレナリンが足りない方は一度お試しあれ。
|
 |
ところでフォローのMr.Mは、二つ前の写真のハングの部分を直登する地蔵ルートハング(仮称、推定5.10b)を登ってきました。
これもめずらしいので、ギャラリーがいました。
|
 |
地蔵ルート右で気合が入ったことだし・・・
「亀」へいっちゃいましょう。
テイストとしては、亀ルート(3P)は北岳バットレス中央稜(3P)でしょうか?
|
 |
亀ルートのある左フェースにやってくると・・・
榊原さん・Mさん組が巨人ルートを登っています。これから2ピッチ目のようです。
|
 |
この写真は亀ルート3ピッチ目からの懸垂下降。
矢印の部分が「八寸バンドトラバース」。
|
 |
おお、八寸バンドをトラバースしています。
早く行きたいですね。
|
 |
亀ルートの取り付きまでは、ちょっとしたクライミング。
わざとやっかいなところを登ってみましょう。
9ピッチ目は無名ルート(II〜III級、初)をMr.Mリード。
|
 |
あちゃ〜、亀ルートは渋滞しているよ。
|
 |
これが亀ルート1ピッチ目。
前の人が登ったら、うりうがリードします。
|
 |
10ピッチ目は亀ルート1P目(IV+級、再登)をうりうリード。
ここはパズル的で結構好きです。
|
 |
・・・ですが、前の組が一向に進んでくれない。
1ピッチ目終了点で約1時間待つ。
ヒマなので、下の講習を撮る。
|
 |
フォローでMr.M。
|
 |
11ピッチ目は亀ルート2P目(IV+級、再登)をMr.Mリード。
|
 |
ギアを渡すのを忘れたため「弾切れ」であったので、めちゃくちゃランナウトさせてもガンガン登る。
写真のところまでヌンチャクは4つしか使用していない。
強まくりです。
|
 |
終了点に着いたようです。
|
 |
うりうがフォロー。
この高度感と開放感は亀ルートの醍醐味です。
|
 |
上の写真の逆。
このままMr.Mを通り越して・・・
12ピッチ目は亀ルート3P目(III+級、再登)をうりうリード。
|
 |
八寸バンドを通り抜け、終了点に到着。
さて、落ちないようにがんばってね〜。
|
 |
無事通過。
|
 |
最後は懸垂下降で下りて終了。
お疲れ様でした。
|
 |
四季楽園ではいつもの「白クマ」がお出迎え。
|
この日の結果
リーダーピッチ(IV+級、初):フォロー
草溝ルート(IV+級、初):リード
第一クラック(IV+級、初):フォロー
無名ルート(II〜III級、一部再登):リード
無名ルート(II〜III級、一部再登):フォロー
紅葉おろしの上部(IV級程度、初):トップロープ(うりうのみ)
大根おろし(V+級、初):トップロープ
地蔵ルート右(V級、再登):リード
無名ルート(II〜III級、初):フォロー
亀ルート1P目(IV+級、再登):リード
亀ルート2P目(IV+級、再登):フォロー
亀ルート3P目(III+級、再登):リード
今回登山で学んだこと
・もっと登れる。
ツッコミコメントなど大歓迎です。こちらまで
左にメニューが表示されない場合は
こちらをクリック
|