2017.9.12-14
〜悪沢岳(3141m)・赤石岳(3120m)〜
大展望の山歩き

ルートマップ
標高差:1980m
累積標高差:2960m
平面距離(全行程):28.0km
登山口:椹島
標準コースタイム:椹島-(6:50)-千枚小屋-(2:05)-悪沢岳-(2:25)-荒川小屋-(2:35)-赤石岳-(2:35)-赤石小屋-(3:35)-椹島
標準コースタイム合計:20:05
登山形態:単独行
登山行程
1日目:0840椹島-1430千枚小屋
2日目:0539千枚小屋-0716/0738悪沢岳-0932/0944荒川小屋-1145/1232赤石岳-1357/1416富士見平-1438荒川小屋
3日目:0548荒川小屋-0823椹島




なぜこの山?
以前より悪沢岳・赤石岳を西からの小渋川ルートから登りたいと考えていたが、今年の体調不良により体力の低下を実感しており、通常の椹島からの周回ルートとした。なお、畑薙ダム駐車場から椹島までは、折り畳み式自転車で移動する人もいるが、これも体力低下から断念とする。

ただ意地として、「最大限小屋に頼らない山行をする」ということで自分自身を納得させる。なので、今回はテント・食料持参とした。

出発日に関して非常に迷ったが、椹島から千枚小屋までは樹林帯で展望が利かないので、翌日明らかな晴れ予報(9/13)である雨予報の中(9/12)決行とする。





登山記録
埼玉自宅を9/12、0時過ぎに出発し、5時過ぎに畑薙ダム夏季臨時駐車場に到着する。
7:30分発(始発)のバスに乗るが、乗車人数は自分も含めてわずか2人。

3000円の山小屋利用券をバスで購入する。

なお、1度でも山小屋(テント泊のみではダメ)を利用しなければ、帰りのバスに乗車できないルールである。
かなり猛烈な雨が降っています。
1時間程で椹島に到着。

非常にモチベーションが上がらないが、本日は千枚小屋へ向かって出発する。
しばらく道路を歩くと、御覧の千枚小屋方面の登山口。
しばらくすると、つり橋も渡る。

なお、前を歩いている人は、バスに乗っていたもう一人の人。
雨の中、ずぶ濡れになりながら千枚小屋を目指す。

樹林帯の中なので、非常につまらない。
途中、道路を2回程横切る。

千枚小屋までは、この道路で荷揚げは可能である(なので、人も大幅に楽できる)。
この登山道唯一景色がみることができるという「展望台」を通過。
こちらは赤石岳方面であるが、雨なので何もわかりません。
雨が止み始めたところで、千枚小屋に到着。
雨上がりの虹も見えました。
小屋の中を覗いてみると、こんな感じです。

ここでテント場の受付(700円)を済ます。
やがて、富士山と笊ヶ岳も見えてきました。

なお、ここからの展望はこちら方面のみ。
千枚小屋のテント場は、非常に小屋から離れていました。かつ、本日は自分一人だけです。

夜は風の音も強く、かつ寒くてよく眠れませんでした。
翌日(9/13)は、前日と打って変わって、すばらしい天候です。

モチベーションはうなぎ登りで、出発です。
千枚岳方面に登っていくと、やがて樹林帯を越え、御覧の展望(北西方面)が開けます。
左に目を移すと、赤石岳方面(西方面)が見えます。
やがて千枚岳に到着。

雲海が見えます。
北方面の南アルプスの主な山々。

詳細は悪沢岳山頂の写真で説明します。
これから丸山を経由して悪沢岳を目指します。
千枚岳からは、少し岩稜帯を登り下りします。
そして、広々としたところを登ります。
振り返る。
ライチョウもいました。
少し登って振り返る。
やがて丸山に到着。
ここからの悪沢岳方面。

右のピークが悪沢岳です。
振り返り北方面。
東方面。
少しカール地形が見えますね。
岩稜帯を歩くと悪沢岳に到着です。
悪沢岳に到着。

360度の大展望です。
これは北方面の南アルプスの主脈です。
右奥が鳳凰三山。

その左手前が農鳥岳。
農鳥岳左奥が間ノ岳。

その左奥に甲斐駒ヶ岳。
中央手前が塩見岳。

その後ろが仙丈ヶ岳。
北西方面は中央アルプス。
木曽駒ヶ岳と空木岳。
これから向かう荒川中岳と前岳。
赤石岳。
その左。
その左。
悪沢岳からは結構下っての登り返し。
登り返して振り返る。
左の沢を覗き込む。
荒川中岳近くの中岳避難小屋に到着。
ここからの悪沢岳と富士山。

コマクサも生えています。
少し歩いて荒川中岳。
振り返る。
ここから見る荒川前岳と赤石岳。
その左。
赤石岳へは、この道標左ですが、荒川前岳は直進5分程度ですので、ザックをデポして行ってみる。
すぐに前岳に到着。
振り返ると中岳と悪沢岳。
左には塩見岳。
その左の仙丈ヶ岳。
北方面から西方面は大崩落帯。
覗き込む。
南の赤石岳。
道標から少し下ると御覧のカール地形を左に見ながら下ります。
やがてドアが。

シカの食害防止用です。
現在は咲いていませんが、最盛期は一面の御花畑でしょう。
下ると荒川小屋が見えてきます。
荒川小屋に到着し、少々休憩。
荒川小屋からは今度は登り返し。

前岳中腹に登山道が見えますね。
ここからは大聖寺平へ広々としたトラバース道。
ここが大聖寺平。

小渋川ルートはここで合流します。
大聖寺平から少し登って振り返って撮る。
小赤石岳には御覧の登り返し。
登ったところで西方面を振り返る。
登りきると御覧の景色。

手前のピークが小赤石岳、奥が赤石岳。
振り返る。
少し歩いて振り返る。
左のピークが小赤石岳。

奥が赤石岳。
小赤石岳に到着。
ここからの赤石岳。
赤石岳の山頂はこんな感じ。
赤石岳に到着しました。

やや雲が増えてきましたが大展望です。
北方面の南アルプス主脈。
農鳥岳(右)と間ノ岳(左)。
仙丈ヶ岳。
西方面。
南西方面の縦走路。
その左の手前が聖岳に上河内岳。
赤石避難小屋と富士山。

当初はここで宿泊予定でしたが、まだ12時なので、更に先に進むことにしました。
東方面に富士山と本日宿泊する赤石小屋が見えます。
赤石小屋へは、トラバース道が整備させている。
赤石小屋手前30分のところの富士見平に到着し、少々休憩。

その名の通り、富士山が見えます。
振り返ると赤石岳。
北方面の荒川三山。
赤石小屋に到着。

本当はここでテント泊したかったのですが、小屋に泊まらないと帰りのバスに乗れないので、寝具なしの素泊まり(これでも5500円もする)とする。
テントは使わないのでテントを乾かす。
ここからは御覧の景色だけです。

明日の唯一の楽しみはモルゲンロートのみです。
まあ、標準的な山小屋で、ここでシュラフで寝ました(が、寒くてよく寝れなかった)。
翌日(9/14)にモルゲンロートを期待しましたが、ガスっぽくて見ることはできず。

10:30のバスに間に合うように下山します。
帰りはただの樹林帯を下山して椹島に到着。

ここからバスに乗り換えて(乗り換えるには小屋の領収書と引き換えに乗車券が必要)、駐車場に戻りました。

今回登山で学んだこと
・軽荷で行けば今回の行程は日帰り可能。
・体調不良で体脂肪が落ちたので寒さ耐性がひどく悪い。

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