2017.7.16, 9.3, 9.10 〜湯川クライミング〜
テレポーテーション5.10dNPレッドポイントの軌跡

テレポーテーション5.10dNP
場所
長野県南佐久郡小海町湯川


駐車場・登山口
上記の路肩(無料)


参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。


登山行程
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なぜこのクライミング?
湯川三大クラックの最後に残ったテレポーテーション5.10dNPを攻略の記録です。

このルートは、下部の長いクラックは比較的簡単(5.9〜10a程度)ですが、テラスに上がった後の5m程度のフィンガークラックの部分が非常に悪くて、ここがグレードを決定づけているといって良いでしょう。





クライミング記録
2015.8.8に初めて触ったテレポーテーション5.10dNPですが、2017.7.16は、約2年ぶりですので完全に前の記憶がありません。

この日は3便出しましたが、フィンガーの入れ方と足の位置を概ね定めるだけで終わった感じです。
2017.9.3に新たなレッドポイントとして、デゲンナーの裏側のクラックが掃除された「今井クラック(大阪焼き)5.7NP」を加えました。
2017.9.3は三便出し、1便目で概ねムーブは解決しました。

核心部のカム・ムーブは以下の通りです(オンサイトの人は読まないでください)。

カムは、テラスまでの下部は0.75キャメ×6と1キャメ×2、テラスからは0.4キャメ×2をかまして大フォール覚悟で突っ込む感じです。なお、テラスからができない場合のためのカムエイド用に、0.2〜0.4キャメを数個持って行った方が無難です。

ムーブは、
@テラスから右に体を出し、左足はクラックの一番下の部分、右足は豆ぐらいのスタンスに乗せ、右手を大きく伸ばし、フィンガー(人差し指だったと思う)を入れる。
A左手は右フィンガーの下に甘いハンドジャムがきまるので、左手をハンドジャムをし、体を上げ、左足をクラックに適当に乗せる。
B左ハンドジャムと左足で右手を大きく伸ばすと、またフィンガー(小指だったと思う)が極まり、右足を5mm程度のスタンスに乗せる。
C右フィンガー強く引き付け、体を上げると、左フィンガー(人差し指だったと思う)がギリギリ届いて、足をとにかく適当なところに上げれば、右手でガバが取れる。
以上のわずか「5手もの」という課題です。





2便目は後1手で核心部を越えられるところで足の置き場を迷ってフォールし、右腰を打撲。三便目を出すも、その精彩を欠きフォール。さらにクラックに蛇がいてカムエイドで突破するのも命がけ。

2017.9.10は、一便目で冷静にムーブをこなし、レッドポイントできました。

これをレッドポイントすることによって、湯川三大クラックすべて完登することができました。同時に湯川はほぼ「卒業」という感じでしょうか。





結果
7/16
デゲンナー5.8NP:再登(レッドポイント)
フォーサイト5.10a/b:再登(レッドポイント)
テレポーテーション5.10dNP:×
9/3
デゲンナー5.8NP:再登(レッドポイント)
今井クラック(大阪焼き)5.7NP:オンサイト
テレポーテーション5.10dNP:×
9/10
コークスクリュー5.9NP:×(レッドポイントは済)
テレポーテーション5.10dNP:レッドポイント
フォーサイト5.10a/b:再登(レッドポイント)
サイコキネシス5.10dNP:×(レッドポイントは済)

今回登山で学んだこと
・次からは瑞牆山十一面岩末端壁が目標となります。

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