2013.12.28 〜海金剛スーパーレイン〜
スーパーレイン(7P, 5.10aNP)を登る、秀逸なクラックルートでした

海金剛
場所
静岡県賀茂郡松崎町「海金剛」

駐車場・登山口
静岡県賀茂郡松崎町雲見オートキャンプ場(500円)

参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。

登山行程
0655雲見オートキャンプ場-0812/1300スーパーレイン-(懸垂下降)-1521取り付き-1606雲見オートキャンプ場

なぜこの山?
以前よりI君と行こうと約束していたオールナチュラルプロテクション(NP)ルートの「スーパーレイン」は当日に決まりました。



<過去の海金剛の山行>
なし。





登山口までの移動・登山記録
前日は、松崎の道の駅で仮眠をとり、雲見オートキャンプ場にやってきました。

本格的なクラックマルチなので楽しみですね。

(写真は北方面を撮影)
雲見オートキャンプ場からは500mぐらい道を戻ると、ご覧の踏み跡の入り口に入ります。
30分ほど海岸を下に見ながら、明瞭な踏み跡を歩くと、写真の10m程度の崖にぶち当たる。

トラロープも懸垂支点もあり、往きは懸垂下降で降りたけど、トラロープで降りていってもよかったぐらい。

帰りはトラロープで登りました。(III級程度)
崖を降りると海岸沿いを歩きます。

正面の崖付近を登り、左を見ると・・・
海金剛が見えます。

右下のブッシュ付近がスーパーレイン取り付きです。
準備をして、スーパーレインを登ります。

1+2P目(5.7NP+5.8NP, 50mぐらい)はI君がリード。
I君は、非常に長い時間をかけて終了点(木に構築)に到着。(I君が終了点から撮影)

50mダブルロープで登ったけどギリギリだった。

うりうが後で登ったけど、1ピッチ目をどこで切るのか全くわからなかった。

写真の部分をトラバースがちょっと微妙だったね。
1+2P目を登っている最中に終了点に向かって撮影。
1+2P目終了点から右を撮影。
ちょっと迷ったけど、20mほど御覧の場所を歩く。
3ピッチ目(IV級NPor5.9NP, 35mぐらい)はうりうリード。

後で知ったけど、写真のクラックを登れば5.9NPだったようだけど、知らなかったので右から登ったらIV級NPでした。
御覧の場所の木に終了点を構築した。

(I君撮影)
フォローのI君。

海が見下ろしながらのクライミングになります。
4ピッチ目(5.10aNP, 40mぐらい)はI君リード。

基本的にハンドクラックで、写真は核心部に入るところ。

最後はワイド気味になり、ヒールアンドトーで登ってゴールというパンチの効いたルートで面白い。

ナイスオンサイトでした。
4ピッチ目終了点からうりうを撮る。
5ピッチ目(5.10aNP, 40mぐらい)はうりうリード。

このピッチは「先人クラック」という名前がついています。

基本的にフィンガークラックで、二ヶ所ハングを越えます。

まあ、オンサイトできました。
5ピッチ目終了点(ハンガーボルトが打ってあった)からI君を撮る。

ここまでは、とても快適に感じましたね。
6ピッチ目(5.9NP, 30mぐらい)はI君リード。

風が強く、非常に寒かった。
このワイド気味のクラックが非常に難しかった。

フォローはカムを回収すると、チョンボできなくなるのでどパンプした。

上部は右にも左にも抜けられるようだけど、左が正解だと思う。(左に抜けた)
もう一枚。
終了点を木で構築した終了点から、最終7ピッチ目を見上げる。
少しだけ歩いて、本当はうりうリードだけど、さっきのピッチでどパンプしたので、I君にリードを譲った。

7ピッチ目(5.8NP, 20mぐらい)はI君リード。
I君はナイスオンサイト。

写真の部分を超えたあと、残置リングボルトが一個打ってあったけど、これを使うか使わないか非常に迷います。

ご自由にどうぞ。
I君のおかげで、夢のルートのスーパーレインの終了点に4時間48分で到着できました。

I君とクラックを行きはじめてから、「是非スーパーレインに行こう」と言っていたけど、現実になりましたね。

最後付近で自分的には不発でしたが。
終了点からみる富士山。

手前の岩は「烏帽子岩」で岩登りもできます。
懸垂下降1回目。





ロープを投げたら、ロープが風に流されてとんでもない所へいってしまいました。

しかも、ここでロープを回収する時に引っかかって大変でした。





6ピッチ目終了点付近から2回目の懸垂下降。





ルート沿いに降りたけど、実際はルートではない右に降りるのが正解。

これもロープが引っかかりそうで冷や冷やものでした。





5ピッチ目終了点から3ピッチ目終了点付近の懸垂下降支点まで一気に懸垂下降した。





写真のとおり、50mだとぎりぎりで、うりうが降りた時は足りなくて、2mぐらいはクライムダウンした。

こういうこともあるので、ロープの末端処理をしておかないと死にますし、残りの2mぐらいをクライムダウンする時にも技術を要しましたね。





3ピッチ目終了点から3ピッチ目登り始めまで懸垂下降。





最後に2ピッチ目終了点付近の懸垂支点から懸垂下降。
懸垂下降に2時間以上もかかり、取り付きに到着。

無事戻ってこれて、いい正月が迎えられそうです。
帰ります。
これが懸垂下降した崖。

帰りはトラロープで登りました。
振り返り、海金剛を撮る。
雲見オートキャンプ場に到着。

ちょっと手間取ると夕暮れになっちゃうね。

この日の結果
<スーパーレイン(7P, 5.10aNP)>
1P目(5.7NP):フォロー
2P目(5.8NP):フォロー(1と2ピッチ目はどこで切るのか不明)
3P目(IV級NP):オンサイト
4P目(5.10aNP):フォロー
5P目(5.10aNP):オンサイト
6P目(5.9NP):フォロー
7P目(5.8NP):フォロー

今回登山で学んだこと
・寒かったので、真冬よりは春秋ぐらいが良い。
・レベルにもよるが、4〜5キャメ以下2セット以上が無難。
・懸垂下降は要注意です。

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