2013.3.9 〜榛名山黒岩クライミング〜
大スラブ右ルートなどを登る

榛名山黒岩大スラブ
場所
群馬県高崎市箕郷町

駐車場・登山口
黒岩近くの駐車スペース

登山行程
0630頃/1600頃

参考資料
今回のグレードは日本100岩場を参考にしました。

なぜこの山?
同じ山岳会のMくんが「マルチやりたい」というので、最近自分もマルチやっていないのでリハビリとして行ったことのない場所を探したところ、榛名山黒岩の「大スラブ右ルート」なるものがネット上出てきたので、ここにする。

<過去の榛名山黒岩の山行>
なし。

<用語解説>
アンカー:確保支点のこと。ここで、懸垂下降したり確保したりする。
エンクラ:エンジョイクライミングのこと。
オンサイト:初めてのルートで落ちずに登ること。ハーケンなどの支点に体重を掛けてもダメ。
カチ:指の第一関節ぐらいまでしかかからないホールド。
ガバ:「ガバっと持てる」ホールド。
カンテ:岩の飛び出た部分
クラック:岩が割れた部分、大きさは関係ない。
懸垂下降:ロープを使って下りる方法。
コンテ:ロープは結び合っているが、確保せずに二人が登ること。
ジャム(ジャミング):割れ目に手や足を入れて、それを使って登る方法。
スタッカート:一人が確保しもう一人が登ること、普通の登攀はこの方法。
ステミング:足を両足につっぱり体を支える方法(ブリッジング)。
デッド:体を引き付け、その一瞬の無重カ状態を利用して、手を飛ばし、次のホールドをとる方法。
テンション:ロープにぶら下がる状態。
トポ:トポグラフィー。ルート図。
ヌン掛け:ヌンチャクを掛けること。
ノーテン:ノーテンション、ロープにテンションを掛けることがないこと。
パーミング:手で覆うようにホールドを持つこと(ラッピング)。
ハング:かぶった場所、前傾壁。
プアプロ:poor protectionのこと。落ちても耐えられない支点の状態。
フラッシュ:オンサイトと同じ一撃であるが、人の登りを見たり、登るための情報がある。
フリーソロ:安全確保の方法と一切採らず登ること。落ちたら死にます。
マントリング:両手でマントル(暖炉)に乗り上げるようなムーブ。
ランジ:飛びつくこと。
レッドポイント:一度も落ちずに登ること。(いくらでも練習可)
NP:ナチュラルプロテクションの略。カムやナッツなどを割れ目に入れてプロテクションとし、通常のボルトプロテクションより技術が難しい。





登山口までの移動・登山記録
以前に登ろうとして雨天敗退したことのある榛名山黒岩が見えてきました。

いよいよ、どんな岩場か正体が明かされますね。

(M君撮影)
最初は「練習岩(III級ぐらい)」でロープワークの練習です。

久しぶりでちょっと鈍ってましたね。
続いて、看板?ルートの「岳友会ルート5.9」でスラブ慣れの練習です。

5.9といえば5.9だけど、本格的なスラブを考えると、5.9は「御祝儀相場」という感じかな。(一応、オンサイト)

50mロープでは微妙な長さだったので、一段上までフリーソロ(III級はある)で登って(写真の場所)から登り始めました。帰りは写真の場所から懸垂下降で下りましたがぎりぎりでした。(60mロープであれば下でビレイできます)
さて、「大スラブ」にやって来ました。

本来の「大スラブ右ルート」は写真のクラックから登りますが・・・
クラック左の「オケラ5.8」から登りはじめることにしました。

1ピッチ目(オケラ5.8)はM君リード。かなりてこずって見事オンサイト。

写真の場所が核心部。
うりうがフォロー。

スラブは登り慣れていないので苦手です。(ちと、ロープゆるくないかい?)
一応、ノーテンションで登れたけど、実感は5.10a。(岳友会ルートよりはるかにむずいよ)

ネットで調べても「撃沈」した人が多数いたルートです。
5.8が5.10aに感じたので、次の「2ピッチ目5.10a」はそれ以上じゃないのか?という疑念がある。(実際、ネットで11クライマーが撃退されている)

うりうリードで登る。
上の写真のフレーク部分が核心で、絶妙なクロスムーブを繰り出して突破。

オンサイトできたけど、実感5.10c。

正直、「5.10a程度なら登れます」というぐらいのクライマーなら、取り付かない方が良い。A0も使えないので突破もできないと思う。
M君が撮影した2ピッチ目終了点の写真。

トポでは「杉の木テラス」となっている場所。
杉の木テラスからの景色。
当初、「中央クラックルート」を登ってみようかと思っていたが、ジャミングがきく感じではないので、やめた。
上を見る。
フォローで登ってきたM君に「3ピッチ目行く?」と聞いたところ、行かないということなので、ここで終了とする。

どこまでが「大スラブ右ルート」なのかトポでも分からないので、まあ、マルチの練習でもあるので、ここで終わりにする。
ここから懸垂下降で終わる。
午後はスポートクライミングにするが、いい感じのルートが見当たらない。
「トライ・アンド・エラー5.10b」というルートが見つかったので登ってみたが、突破もできなかった。

言い訳であるが、トポではカンテ右に入る記載があったのでカンテ右に入ったが、本当はほぼ左ルートのホールド(うりうはそのホールドは使っていけないと思った)を使って突破する方法であったようだ。

でも、5.10bは辛いんじゃないの?
当初は当日の目標であった「つる5.11b」をまったくダメであるが、触って終了。

この日の結果
練習岩III級ぐらい:ロープワーク練習
岳友会ルート5.9:オンサイト
大スラブ右ルート(2P?, 5.10a)
1ピッチ目(オケラ5.8):フォロー(一応、ノーテン)
2ピッチ目5.10a(実感5.10c):オンサイト
トライ・アンド・エラー5.10b:×
つる5.11b:×

今回登山で学んだこと
・えーと、ここのグレードは辛いんじゃないの?

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