2010.3.27 〜越沢バットレス〜
久しぶりのアルパインクライミング、第二スラブルートを登る

越沢バットレス
場所
東京都奥多摩町

駐車場・登山口
鳩ノ巣駅近くの無料駐車場

登山行程
0730頃鳩ノ巣駐車場-0900頃/1130頃第二スラブルート-1210頃取り付きに戻る

参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。



なぜこの山?
当日は母校山岳同好会のMr.Mとマルチピッチクライミングをやることにした。そこで、今回は行ったことのない「越沢バットレス」へ行ってみることにする。でも「バットレス」なんて大げさな感じですね。

登山口までの移動・登山記録
Mr.Mを乗せて一般道で鳩ノ巣駅の無料駐車場へやってきました。

ここから越沢バットレスまで40分ぐらい歩きます。
この「雲仙屋」の坂道を下りていきます。
多摩川の橋を渡ります。
すると、御覧の看板が現れる。

「歩く価値充分!」・・・て、本当でしょうか?

でも、さすがに「安全な岩場」とは書いていない。
奥多摩町は財政にゆとりがあるのでしょうか?

御覧の東屋が作られていました。
東屋からの景色。

鳩ノ巣駅付近が一望です。
やがて、越沢バットレスっぽい崖が見えてきました。

結構急じゃない。(怖いじゃん)
越沢バットレスキャンプ場へ着きました。

やっぱり急。
(やっぱり怖い)
吊橋を渡って・・・
写真の看板。

下記のように書いてある。
岩登りの人に告ぐ
この岩場では再三死亡事故が起きています
事故防止のため次の人々の入山を禁止します
一、初心者及び技術不足の人
一、握力体力不足の人
一、不完全な装備の人
一、落石など平気な自己中心の人
一、死を恐れない見栄っぱりの人
岩場の高さ80m、岩がもろく難易度はA級といわれています
地主
命は一つ大切に
まあ、岩場があったら、大概は死亡事故一つや二つは起きているでしょう。
(↑そんな所へ、嬉々として行くのは、かなりオカシイ)
「岩山入山料一人200円」

ちゃんと払いましたよ。
(気が小さいもので、お賽銭代わりに)
そこには、圧倒的迫力の・・・



バットレス!!!
(「北岳」じゃなくて「越沢」)
(しかも、ライトアップをするか?)



・・・ということで、崖を見れたことだし、帰りましょうか?
さて、準備します。この日は晴れの予報なのに、曇りで寒いです。

今回は、ルート図を参考にせず、自分のルートファインディング力だけで完登を目指します。
というわけで、1ピッチ目(IV級?)、うりうリード。

一見、III級程度かと思ったが、実感はIV級。
しかも、前日の雨の影響で水が流れており、怖さは倍。

さらに、岩が冷たくて手の感覚がなくなる。
御覧のルートで終了点に到着。

でも、いろいろな条件を踏まえて登るのが「アルパインクライミング」





・・・とかっこいいことを書いてしますが、本当に怖いのですよ。
写真の場所にリングボルト二つのアンカーがあり、下を見下ろすことができる。

でも、ロープの流れが悪い。
フォローでMr.Mが登る。
続いて、2ピッチ目(III+級?)、うりうリード。

どこを登ろうか?、ルートファインディング力が試されます。
というわけで、楽勝そうなルート取りをする。
でも、思ったより楽勝でなかったです。
写真のアンカーでピッチを切る。
ビレイの準備が出来ました。

登ってください。

写真では高度感が伝わらないですね。
南方面を撮る。

こう撮ると高度感がでます。
フォローでMr.Mが登る。
Mr.M視点でのうりう。

こんな感じでビレイしています。
さて、3ピッチ目(IV級?)、うりうリード。

かなり濡れています。
なるべく濡れないように登る。

これもルートファインディング。
ここのスラブはどこでも登れそうです。

右行ったり、左行ったり、適当に登ります。
ところで、うりうが乗っている岩ですが・・・



ぐらついていますので、
いつか必ず
落ちます。

(そして、誰かを殺します



気をつけてください。
もうすぐ終了点です。
うりう目線では、こんな感じ。

支点通りに登ったら、こんな感じでした。
3ピッチ目終了点に到着。

ハーケン八本だけ打ってありました。

いい高度感ですね。
Mr.Mがフォローで登る。
Mr.M目線のうりう。

ハンギングビレイです。
(支点のセッティングを間違えたら、約80mまっさかさまです)
Mr.Mにはそのまま登って、懸垂下降できそうな場所を探してもらいます。

一応、4ピッチ目(II級?)、Mr.Mリードとなるでしょうか。
結局、それらしいところは見つからなかったようで、上まで抜けてもらいます。
最上部の登山道に出て、越沢バットレス完登。

お約束のMr.Mと、がっちり握手。



あとで調べてみると、登ったルートは「第二スラブルート」でした。



頂上には「金比羅神社」と書いてある社。

岩場の多くは聖域で、ある意味、そこを登るのは「罰当たり」。



写真は撮らなかったですが、遭難碑みたいなものがありました。
懸垂下降で下りたかったが、よく分からないので、歩いて帰ることに。

「アルペンコース」を下ることに。
クライミングシューズで下るのは危険。
鎖場もある。
沢も越える。
30分ぐらいで越沢バットレスキャンプ場へ戻る。
取り付きに戻り、岩場が濡れていたので、他のルートは登らないことに。

往き来た道を戻り、秋川天王岩へ行くことに。

この日の結果
<第二スラブルート>
1ピッチ目(IV級?):リード
2ピッチ目(III+級?):リード
3ピッチ目(IV級?):リード
4ピッチ目(II級?):フォロー

今回登山で学んだこと
・今度は乾いている時に登りたい。

ツッコミコメントなど大歓迎です。こちらまで

左にメニューが表示されない場合は こちらをクリック